作家、天童荒太(てんどう・あらた)さん=2014年2月12日午後、東京都千代田区(宮崎裕士撮影)【拡大】
天童 きっかけは。
青山 廃材を素材として扱うということを、スイスのフライターグ(※2)だったり、いろんな人がやっている。それを見て、このスキームはもっといけると直感的に思いました。
天童 なぜ生活雑貨にしようと?
青山 使えないオブジェのようなものではなく、実際の生活の中で廃材が生かされることに価値があると思っています。そして、廃材だからといって安く買われるのではなくて、デザイン的なクオリティーも確保するためにデザイナーに依頼して、提案してもらっています。
天童 廃材だから安く、ではなくて、そこから一歩違うステージに飛ばないと意味がない、と。
青山 廃材だからこそ、逆にかっこいいものを作りたかった。安いものをいっぱい作るより、高くてかっこいいものを。ニューヨーク近代美術館(※3)に入れたいとか、そういう思いで始めました。それは今も変わらない。