宮城県石巻市の市立大川小学校=2011年3月11日現在【拡大】
≪国の支援拡充を求める自治≫
東日本大震災から3年を迎えるのを前に、文部科学省は学校施設整備指針を改定し、詳細な津波対策を盛り込む方針をようやく決めた。巨大地震で被害が想定される地域は、支援拡充を急ぐよう強く求めている。
河口から約5キロ内陸の川沿いにあった宮城県石巻市立大川小は、市のハザードマップでは津波の予想浸水域から外れ、避難所にも指定されていた。ところが大震災で津波が川を遡上(そじょう)、校庭から避難中の児童らがのみ込まれた。
南海トラフ巨大地震の被害想定で、最大34メートルの津波が押し寄せるとされている高知県黒潮町。沿岸部にある町立の保育所や小中学校は、屋上まで浸水する懸念がある。近くの高台は急傾斜のため、地震や大雨で崩れる危険がある。
町は保育所を最優先で3年以内に内陸に移転させる方針で、将来は小学校と中学校についても高台への移転を検討。担当者は「乳幼児を連れての避難は、職員の訓練を繰り返すだけでは限界がある」と話す。