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「アンネの日記」事件がはらむ政治的危機 (1/3ページ)

2014.3.3 14:20

「アンネの日記」関連書籍で被害の出た東京の5区3市=2014年2月25日現在、東京都

「アンネの日記」関連書籍で被害の出た東京の5区3市=2014年2月25日現在、東京都【拡大】

  • 作家、元外務省主任分析官、佐藤優(まさる)氏(共同)

 【佐藤優の地球を斬る】

 公共図書館に所蔵されている「アンネの日記」や関連本の損壊が相次いでいる。

 産経新聞は2月27日の「主張」でこの事件について取り上げた。

 <文化を育み伝え、言論活動を支える書籍を損ない、自由な読書を妨げる愚かな行為だ。誰がどんな理由でやったにせよ、許せない。

 破られた本は、1月下旬から東京都杉並区や中野区などを中心に確認され、横浜市でも見つかった。被害は約40の図書館で300冊を超える。

 特定の本をねらう執拗(しつよう)なもので、警察は器物損壊事件として異例の捜査本部を置いて捜査している。再発防止のためにも早期の解決を望みたい>

 警察が捜査本部を設置したのは適切である。本件は、一般の器物損壊事件というよりも、警備公安警察が担当すべき政治的性質を帯びた事件と筆者は認識している。

 産経新聞の主張は、<書籍破損の被害が同書やユダヤ人迫害を扱った本などに集中していることから、海外でも報じられ注目されている。

 ユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は「衝撃と深い懸念」を表明した。イスラエル大使館から被害にあった図書館に本が寄贈されるなどの動きもでている。

愚かな個人によって引き起こされたものなのならば

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