1970年に747を初就航させた日航からは既に引退。全日空での退役も決まり、思い出を懐かしみ記念搭乗する利用客が多くなった。「本当に愛された飛行機。ありがとう、お疲れさまと言いたい」と奈々さん。乗る機種は変わっても父譲りの“確認ぐせ”で、安全運航を守っていく。(SANKEI EXPRESS)
■ボーイング747 米ボーイング社が開発した大型ジェット機。総受注数は1500機を超え、国内では日航が世界最多の112機、全日空が47機を導入した。エンジン4基を備え、機体前方が2階建てになっているのが特徴。550を超える座席が装備可能で1970年代以降の大量輸送を支えたが、ボーイングの主力は座席数が同規模で燃費の良い777や、中型で航続距離の長い787になった。85年には、乗客乗員520人が死亡した日航ジャンボ機墜落事故が起きた。日本貨物航空は貨物機として使用を続ける。