「どの色がいいかな?」と迷う天童さん。あれこれ選ぶのも楽しい=2014年2月12日、東京都港区の「BOOK246」(宮崎裕士撮影)【拡大】
正の方向へ転化
企業はどうしても利益を上げるための組織ですから、障害者を仕事で生かす考えが及ばない面が出てくる。だったら、作業所側が変わる方が早い。福祉の側が、利用者を特性を持つ労働者ととらえて、どう社会とつながっていくのかを前向きに検討する。ハナさんのあり方は、一つのモデルだと思います。
NPとハナさんに共通しているのは、これまでうまく使われなかった人材と資材に新しい価値を与えて、仕事の形で社会とつなげていること。そういう意味でも、双方がとてもマッチした。
もちろん、みんながハナさんのように変われるわけではない。ただ、できる人がいるならそこを伸ばそうよ、というフレキシブルなファクトリーになればいい。これまで作業所は、できない人に合わせてきたように思う。そうすると、できる人をうまく伸ばすことができない。眠っている個々の能力も掘り起こせない。できる人を伸ばし、眠っている能力を起こすには、ハナさんのように、作業所自体がファクトリーとしての力を持つことが大事じゃないか。できない人もいるけれど、そこはそこでフォローすればいい。