「どの色がいいかな?」と迷う天童さん。あれこれ選ぶのも楽しい=2014年2月12日、東京都港区の「BOOK246」(宮崎裕士撮影)【拡大】
ビジネスという言葉には冷たい印象がありますが、むしろ厳しいかせを与えることで、人は成長する。社会とつながるステージを上げることになる。お互いが仕事をしていく中で、そんなことにも気づかれたのではないか。
ビジネスという視点は、眠っていた善意を揺り起こす効果もあったようです。廃材を提供する企業にも、使い残しを捨てざるを得ないという罪悪感があった。それを、喜びに変化させた。喜びは伝播(でんぱ)する。利益にはならないけれど、よいことをしているというのは気持ちがいい。だからこそ、積極的に廃材を使ってもらいたいという気持ちになる。
善なる気持ちが広がり、回転していく。使われなかった資材や人材が、ビジネスという劇薬にも似た刺激を与えることで、活性化した。思いがけない効果が生じている。
廃棄物を出すとか、ハンデのある方々を見ないようにしたり、福祉の側へ押しやったりしていることへの罪悪感を、いかに正の方向へ転化するか。旧来の考え方に縛られない若い人の、モノや人や福祉のとらえ方が、世界を明るく開いてゆくモデルを提示している。