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一読5分 珠玉の短編集 乾ルカ (3/5ページ)

2014.3.10 19:15

野幌森林公園の中にある北海道百年記念塔=2014年3月3日、北海道札幌市厚別区(乾ルカさん撮影)

野幌森林公園の中にある北海道百年記念塔=2014年3月3日、北海道札幌市厚別区(乾ルカさん撮影)【拡大】

  • 乾家の愛犬「まる」…ではなく、「まる」を連れて遊びに行った姉夫婦の家の「ロッキー」。アイドルの座をうばわれて、まるはしょぼくれておりました(そしてこのコーナーの写真の座も奪われるという…)=2014年3月2日、北海道札幌市(乾ルカさん撮影)
  • 「輝きの一瞬短くて心に残る30編」(中島らもほか著/講談社文庫、580円、提供写真)

 内容は言うまでもありません。様々な色合いの作品が、様々な切り口で読み手を楽しませてくれます。これも帯の文章ですが『一読五分 30本勝負 閃光放つ人生の断面』とあります。本当に一作品の分量は短いです。確かに5分程度で読み終わるでしょう。でも、そのたった5分で読者は驚き、唸り、脱帽させられる。5分で、です。短編小説のすごさというものを、どうだとばかりに突きつけられる感じがします。

 読後感を共有したい

 それぞれに印象深く、語りたい作品ばかりなのですが、とりわけ私が好きなのは東野圭吾さんの『女も虎も』という作品です。この一風変わったタイトルは、「お題拝借ミステリショートショート競作」という企画において、同じくこの作品集に『生きている山田』(このタイトルもイイ!)が収録されている大田忠司さんが出されたもの。読んだ当時の私は、小説を書いたこともなく、面白く読む一方で、「いきなりこんな題名を提示されて、よくそれを生かした見事な作品が書けるなあ」と、作家の発想力にいたく驚いたものでした。じゃあ、一応、なんとなく作家の末端にかろうじて立っている今現在はどうかというと……驚きは色あせることなく、一読者としてやっぱり感服してしまいます。

冴え、驚き、余韻…

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