理化学研究所の研究ユニットリーダー、小保方(おぼかた)晴子さん=2014年1月28日(伊藤壽一郎撮影)【拡大】
画像をくっきりさせるために、明暗を調節することもあるとされる。元理研研究員の会社員は「別の実験結果を使い回すのは次元が違い、完全にアウトだ」と指摘する。
理研は11日、「論文の取り下げを視野に入れ検討している」との談話を発表、14日に調査の経過を説明するとした。
STAP細胞の論文は2本あり、計14人が著者に名を連ねる。撤回には全員の同意が必要だ。
このうち米ハーバード大教授は「撤回すべき理由は見当たらない」と発言。理研は、小保方氏らが同じ手順で再び実験に成功しており、引き続き理研や外部の研究者が再現を試みるとしている。
小保方氏以外が成功すれば、STAP細胞の存在をめぐる疑惑は晴れ、撤回ではなく訂正で済むかもしれない。このため再現の成否が鍵になるが、結論には時間がかかることも予想され、見通しは不透明だ。