沿ドニエストルで編入動き
ロシアのクリミア併合が旧ソ連地域で「ドミノ現象」を引き起こす兆候はすでに表れている。モルドバの親露分離派地域・沿ドニエストルの議会は3月19日までに、ロシアへの編入を容易にする法改正を求める書簡を露下院に送った。併合に先立ち、露下院で手続きの簡素化に関する議論があったのに乗じたものだ。
沿ドニエストルの議会はソ連末期の1991年に独立宣言を採択した。ロシア語が公用語とされ、2006年の住民投票では97%がロシアへの編入に賛成した。モルドバのニコラエ・ティモフティ大統領(65)は18日、沿ドニエストル議会の動きを「非生産的だ」と批判、ロシアが併合に動くことは「大きな誤りだ」と述べた。
グルジアのアブハジア自治共和国と南オセチア自治州も親露分離派の地域だ。ロシアは08年のグルジア紛争後、両地域の独立を承認して事実上の支配下に入れており、クリミアと同様に実際に併合に踏み切る可能性もある。