「主権侵害」には敏感
旧ソ連圏でグルジアの2地域の独立を承認した国はロシアしかない。これは、旧ソ連諸国には現在も多くのロシア系住民が暮らしていることと関係している。
ロシアと関税同盟を組むカザフスタンやベラルーシでさえも、ロシアのクリミア介入への態度表明は避けてきた。カザフは人口の4分の1がロシア系で、国民の大半がロシア語を使用。他方で中国や欧米との経済関係も重視しているデリケートな事情がある。ベラルーシの独裁者、ルカシェンコ大統領も「主権侵害」には敏感だ。
ロシアへの接近路線を強めていたキルギスの外務省は(3月)11日、ウクライナのビクトル・ヤヌコビッチ前大統領(63)は「正統でない」と、ロシアとは全く異なる内容の声明を出している。
プーチン政権は旧ソ連諸国の経済共同体「ユーラシア連合」の結成を目指しているが、クリミア併合が影を落とすのは必至だ。(モスクワ 佐々木正明、遠藤良介/SANKEI EXPRESS)