CO2排出量は急速に伸びており、このままでは今世紀末に世界の平均気温が2.6~4.8度上がるとする、IPCCの最悪の予測に近い経路をたどるとみられる。
作業部会の報告書案などによると、この水準の気温上昇になると生態系に大きな被害が生じる。一部の動物は生息域を変えて対応するが、サンゴは大規模に死滅し、植物も変化についていけず分布域を大きく縮小させるとみられる。
また、強力な台風や洪水、干魃(かんばつ)といった極端な気象現象が増え、利用できる水の量や食料生産、漁獲量が減り、国家間の紛争の火種になる。海面上昇や高潮で、今世紀末までに世界の沿岸域で数億人が移住を強いられかねないとも予測した。(共同/SANKEI EXPRESS)
■大気中のCO2濃度 主要な温室効果ガスであるCO2は、産業革命以降に石炭や石油などの化石燃料が大量に消費されるようになって大気中への放出量が急激に増えた。大気中のCO2濃度の上昇幅は1950年代には年間約0.7ppmだったが、最近10年間では年間約2.1ppmに増加して上昇ペースが加速。地球温暖化が進行する大きな要因となっている。(共同)