改正国会法上、本来なら09年夏に動き出すべき衆参の憲法審査会は、民主党の「サボタージュ」で審査会規程の制定が見送られ、11年11月の始動まで放置されたのである。
10年5月に民主党出身の西岡武夫参院議院運営委員長(当時、後に参院議長)がインタビューで、「憲法審査会が始動していない。いわば法律違反の状況で極めて遺憾だ。申し訳ない」と嘆いたほどだったのである。
民主党は自らを改憲政党に分類したことがあるが、実際には不誠実な態度を重ねてきた。党内有力勢力の護憲派に気兼ねしたのか、それとも「護憲」が本音なのか。
衆院は自民党、日本維新の会だけでも3分の2を優に上回る。参院では改憲政党が3分の2に達していないが、昨年(2013年)7月の参院選の改選だけを見れば、自民 維新、分裂前のみんなの3党でちょうど3分の2をとっている。
なぜ自民党は国民投票への悪影響を顧みず、民主党との協調にこだわるのだろう。安倍総裁は、憲法問題で自分の党をもっとハンドリングした方がいいのではないか。(論説委員 榊原智/SANKEI EXPRESS)