「まあまあ、いいかも」という場合は、部屋の向こうにもう1枚ドアが見えている。開けると別の部屋がまた続いており、さらにドアがある。私は元いた廊下を振り返り、進むべきか、ここで踏みとどまるべきかを迷う。いっそこの部屋に決めてしまいたいという気持ちを抑え、私はもう少しだけかすかな予感が強まるほうへ足を動かしてしまう。こうしてもう20日以上、延々とドアだけを開け続けているのだ。
開け方も重要
行ったり来たり、分からなくなって全然違う階の部屋まで訪ねたりを繰り返して、昨日、私はようやく今までで一番入りたいと思う部屋に出合った。本当に見つけたと思うドアは、その前に立った瞬間、「これかな」なんて迷いは消えてしまうものだ。やっと探し当てることができた。この中に何がいるのか、すべてが分かっているわけはないけど。