ロシアはクリミア併合を撤回する考えは微塵(みじん)もなく、G7側では、悲観論が台頭している。マクフォール前駐露米大使は3月24日、「プーチン大統領は西側との対立を求めている」とする論文を米紙に寄稿。スウェーデンのビルト外相も、「民族主義に根ざした保守強硬派がロシアを支配している」と嘆いた。
ただ、米ソという超大国によるの東西冷戦時代とは異なり、ロシアと欧米の間には経済的な相互依存関係が構築されており、欧米側にも大きな打撃が及ぶ。制裁を受けたロシアは、中国やインドなど新興大国との関係強化で生き残りを図るものとみられ、新たな冷戦には「一方的な勝者はいない」との意見が欧米メディアや識者の間で広がっている。
先の外交筋は、「欧米とロシアによる駆け引きで、漁夫の利を得るのは中国である可能性が高い」と指摘しつつも、「G7は各国の国益に沿いながら、結束して対抗する以外に道はないのではないか」としている。(SANKEI EXPRESS)