東日本大震災からの復興を引っぱるリーダーの育成を目的に設立された「グロービス経営大学院仙台校」では、実践的なプログラムが提供されている(日本財団撮影)【拡大】
仙台校が、全国に5校あるグロービス経営大学院の中でも「暑苦しさナンバーワン」といわれるゆえんだ。
ダイムラー・日本財団イノベーティブリーダー基金では、奨学金の他に、受講生が新規事業を起こす際のスタートアップ助成も行っている。設備などのハードよりも「人への投資」を意識。自己調達資金に加え、最大500万円を助成する。仙台校のプログラムや基金の支援を通じ、挑戦する人たちが着実に増えている。
少子高齢化や過疎化が進む東北の被災地は、日本全体の数十年先の課題が先行して表れており、最前線として世界がその復興に注目している。厳しい環境の中で、挑戦を通じ日本の未来につながる希望の種が、フロンティアで芽を出し始めている。(日本財団・復興支援チーム 樋口裕司/SANKEI EXPRESS)