「木の香り、木くず、木を削る音に包まれた空間に入ったとき、祖父の工房で過ごした思い出が走馬灯のようにかけめぐったんです。『私がやりたいのはこれだ!』って、ビビビッときました」。それから木製の玩具に関する勉強を始めた。「のめり込むってこういうことを言うんですね」
そして、2007年にパートナーのnov*さんとgg*を立ち上げ、翌年2月に世界最大の玩具展示会・ニュルンベルク国際見本市でデビュー。また、鮮やかな色使いと遊び心いっぱいのkiko+は、仏・パリの展示会「メゾン・エ・オブジェ」で11年1月にデビューした。
玩具と子供と家族つなぎたい
「靱公園は私のイメージソース。オフィスの窓から公園で遊ぶ子供たちを見て生まれたおもちゃもあります。毎日いろんな発見があるんですよ」。市場は広がり、国内と海外を飛び回る日々を送るパワフルウーマンだ。
社名の「Kukkia」は、フィンランド語で“実を実らせる”という意味と“(植物の)茎”という2つの言葉をかけてつけたという。