日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2014年4月2日、千葉県内(伴龍二撮影)【拡大】
≪今生をしっかりと生き抜く≫
人は亡くなるとどうなるのか。1000年以上も前にインドの高僧、天親菩薩という方が「倶舎論」という書物に次のように書き残しています。
(1)死んだ人の姿はごく微細なものでできていて天眼通(物を見通す力)を得た者にしか見えない(2)死後の人間はお釈迦様でもさえぎることができないほど早く空間を飛ぶ(3)生きているときと同じように目・耳・鼻・舌・身の五根を具(そな)えている(4)どんな固い物質でも自由に通り抜けられる(5)生前の業(行い)によって次に生まれることが決定するが、死後それを変えることはできない(6)死後の人間は香りを食する。悪業を積んだ者は悪香を食べ、善業を積んだ者は善香を食べる(7)死んでから再び生まれるまでの時間は一定していない。生前善業を積もうとせずいい加減に生きていた者はなかなか生まれ変わることができない(8)どんな遠い所でも前世の業にふさわしい親の元に行き母胎に宿る(9)死後も頭を上、足を下にして歩く(10)死後の姿は5、6歳の大きさで五根は非常に利く。