日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2013年11月28日、千葉県内(瀧誠四郎撮影)【拡大】
【尼さんの徒然説法】
先月(2月)20日過ぎに鶯(うぐいす)が鳴きました。「春告げ鳥」と言われるように、どんなに寒くてもこの鳥が鳴いたとたん「春が来た」と実感致します。鳴き始めは下手ですが、懸命に練習を繰り返す鶯の鳴き声にはらはらしながら、また時には笑いをこらえながら、いつか上手な歌を聴くことができる日を心待ちにしています。
東日本大震災から今日で3年がたちました。悲しくも震災により命を落とされた1万数千を超える御霊に対し、静かに哀悼の祈りをささげる一日にしたいと思います。
学んだ命の大切さ
私達は「今日が終われば必ず明日がくる」と思い、そこに何の感謝もなく生きていましたが、前代未聞の大震災を経験し、痛切に「命の大切さ」を多くの日本人が学んだはずです。かの震災で、また病気や事故などで「生きていたい」と願ってもかなわなかった方がたくさんおられます。しかしまだまだ世の中には命ある事に感謝するどころか粗末にする人が後を絶ちません。みなさんも虐待死、殺人やいじめによる自殺などのニュースを耳にするたび胸がふさがるような悲しみ、また憤慨を覚えていらっしゃると思います。エゴで人の生命を奪う所業は決して許されるべきものではありません。