≪3・11の子供たち こんなに大きくなりました≫
■岩手県宮古市 下沢さくらちゃん
東日本大震災が起きた2011年3月11日に小さな生を受けた子供たちが3歳の誕生日を迎えた。民間団体の調査によると、被災3県で104人がいるという。元気盛りの子供たちは太陽のように被災地を照らす。「生まれてきてくれてありがとう」。みんなが感謝している。
「足入れて。ここだよ」。雪解けが始まっていた3月上旬。買い物に出かけるため、玄関にしゃがみ、1歳下の妹に靴を履かせようとする岩手県宮古市の下沢さくらちゃん(2)。めっきりお姉さんらしくなってきた。
地震が起こる27分前、海岸から約400メートル離れた市内の産科医院で生まれた。母親の悦子さん(35)が分娩(ぶんべん)室に入ってから8時間の難産だった。
「津波が来る」。看護師に連れられて、母子は2階から3階に移された。津波の被害は免れたが、停電で暖房が止まり、2610グラムの小さな体は紫色に。布団に寝かされた悦子さんの腕とバスタオルにくるまれて一夜を明かした。