しかし、珠音君の誕生を最も楽しみにしていた曽祖父の津田司郎さん=当時(79)=は津波に流された。約2カ月後の5月21日、珠音君が生まれた産院脇のがれきの中から遺体で見つかった。経営する海運会社も近くにあり、どちらかに向かっていたのかもしれない。
生死を分けた3月11日。この2年間は、午前中に司郎さんの法要を行い、夕方に珠音君の誕生日を祝っている。三角形の極太眉毛がますます司郎さんに似てきたという珠音君。太陽のように明るかった司郎さんのような存在になってほしい-。そんな家族の願いと愛情をたっぷり受けて“小さな太陽”はすくすく育っている。(花房壮/SANKEI EXPRESS)
2011年3月11日に岩手、宮城、福島の被災3県で生まれた子供は何人いたのだろうか。北海道内の赤ちゃんに「生まれてくれてありがとう」の思いを込めて椅子を贈る「君の椅子」プロジェクトに自治体として参加している北海道剣淵町、愛別町、東川町が問い合わせたところ、岩手22人、宮城45人、福島37人の計104人の赤ちゃんが生まれていたと回答があったという。(SANKEI EXPRESS)