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【東日本大震災3年】「地震予知を諦めてはいけない」 見えぬ頂へ 学者ら「敗北」から再出発 (1/4ページ)

2014.3.11 10:35

東日本大震災の余震の推移(2011年3月~2014年1月)、※Mはマグニチュード。気象庁の資料を基に作成

東日本大震災の余震の推移(2011年3月~2014年1月)、※Mはマグニチュード。気象庁の資料を基に作成【拡大】

 東日本大震災の巨大地震を予測できなかった日本の地震学。「敗北」を認め、身の丈に合った姿を社会に伝えようと、もがいてきた。減災に役立つ研究が求められる中で、地震学者は再起への道を歩み始めている。

 「名称は変更しない」。想定外だった大震災の反省に立ち、名称の見直しを検討していた地震予知連絡会は2月中旬、予知の看板を下ろさないことを決めた。

 マグニチュード(M)9の巨大地震は日本では起きないというのが地震学者の常識だった。東北の太平洋沖に巨大なエネルギーが潜んでいたことを誰も見抜けず、未曽有の津波被害に言葉を失った。

 地殻変動のデータ分析では、東海地震の予知の根拠である「前兆滑り」という現象を検出できなかった。長期的な発生予測に失敗し、直前予知も困難という「完敗」だった。

 国は昨年(2013年)5月、東海地震を含む南海トラフの地震について、予知は困難とする報告書を公表。来年度から5年間の地震研究計画の名称でも、1965(昭和40)年から続いていた「予知」の文字が消えた。できないことを、ありのままに伝える“等身大”の姿勢が強まった。

「地震学の敗北」 大震災で自己批判

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