主張は変わらず
「漂流してしまう」
日本政府内には、TPP交渉全体の先行きを悲観する声も上がり始めている。
4月10日午前8時半から始まった2日目の会談は、終了が当初予定の午後1時から午後3時半にずれ込んだ。前日から2日間にわたって断続的に続けられた会談は「延べ18時間近く」(甘利氏)に達した。対立点の解消に向け「事務方が用意した譲歩案を提示することに時間をかけた」(日本の交渉関係者)ためだ。それでも、妥協点を見いだせなかったのは米国の主張が従来と基本的に変わらなかったことが大きい。
関係者によると、前日夜、フロマン氏との会談を終えた甘利氏が都内で菅義偉(すが・よしひで)官房長官、茂木(もてぎ)敏充経済産業相相、林芳正(はやし・よしまさ)農林水産相、岸田文雄外相と会い対応策を協議。甘利氏の報告を受けた閣僚らは米国の強硬姿勢に反発し、「あす、米国の姿勢に変化がない限り、合意は難しい」との認識で一致したという。