「自家製アンドゥイエット5A_マスタード添え」(2160円)は、大腸や胃袋などを直腸などを小腸に詰め込んだ店自慢の逸品。本場の美食家団体から最高ランクのお墨付きをもらった。独特の味わいが癖になる人も多い【拡大】
昨年(2013年)、美食家ジャーナリストたちで作られた団体「真正アンドゥイエット愛好家友好協会」(フランス・パリ市)の最高ランク5Aを獲得したもの。1960年代に団体が立ち上げられて以来、フランス人以外で獲得した人はなく、もちろん、久保さんが日本人で初めてという快挙だ。
見た目は香ばしく焼き上げられた大きなソーセージといった風体。ナイフでざっくりと切ってみると内臓らしきものが詰まっている。勇気を出してマスタードをたっぷりとつけて一口。カリッ、クニュの食感が楽しい。癖のある香りとマスタードのピリ辛さと相まって、すんなりと胃におさまるが、好き嫌いが分かれる一品かもしれない。
「この料理は日本で言えば納豆みたいなもの。僕も10年作り続けていますが、おいしいな、と思えるようになったのはここ3年ぐらいですよ」と久保さんは笑う。