【京都うまいものめぐり】
桜の開花情報も相次ぎ、いよいよ京都も春爛漫。お皿の上に咲く、和菓子の春を探してみた。室町時代の創業で、御所の御用を務めた老舗中の老舗、虎屋。明治の遷都で東京に移ったのは有名だが、今も京都御所のすぐ西側に京都一条店と虎屋菓寮がある。由緒と雅が詰まった桜づくしの和菓子で、春を満喫してみてはいかがだろう?
都をどり茶席の菓子
4月1日から祗園で始まる恒例の「都をどり」。大勢の芸舞妓(げいまいこ)が舞う舞台とともに毎日、茶席が設けられているのはご存じだろうか。
黒紋付きの正装に身を固めた芸妓が茶をたて、舞妓が運ぶという豪華で京都情緒たっぷりの「おもてなし」。そのときに出される和菓子が、虎屋製の薯蕷(じょうよ)まんじゅう「春の日和」だ。