男子200メートル背泳ぎ決勝を1分53秒91で優勝した入江(いりえ)陵介。奥は萩野公介=2014年4月13日、東京都江東区・東京辰巳国際水泳場(共同)【拡大】
終盤に差を詰められたものの完勝と言っていい。50メートルで体半分、100メートルで体一つと、課題だった前半でぐんぐん進んだ。100メートルの通過は、高速水着時代に出した自身の日本記録を上回るペース。最後の50メートルでリズムを崩して追い上げられたことには「じりじり来られて焦った」と頭をかいたが、貫禄を示した。
パワー不足が課題で筋力強化に取り組んだが、力任せの泳ぎでバランスを崩した。昨年(2013年)は不振に陥り、ヘルニアも追い打ちをかけた。「原点に返った」と道浦健寿(みちうら・たけとし)コーチ。高校時代に注目された、ペットボトルをおでこに乗せたまま泳げる滑らかなフォームを思い出し、水面をはうような泳ぎを取り戻した。
復活した第一人者は、高速水着時代に出した1分52秒台も視界に捉え「止まっていた時間がやっと動きだした」と生き生きしたまなざしで語った。(SANKEI EXPRESS)