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わくわくする木皿戯曲にぞっこん 舞台「ハルナガニ」 薬師丸ひろ子さんインタビュー (2/3ページ)

2014.4.21 18:40

昨年、「あまちゃん」撮影の合間を縫い、2泊4日で米ブロードウェーで観劇。「一瞬、一瞬を勝負する俳優の気迫が伝わり、舞台に立つ背中を押してくれた」と語った薬師丸ひろ子さん(原田史郎撮影)

昨年、「あまちゃん」撮影の合間を縫い、2泊4日で米ブロードウェーで観劇。「一瞬、一瞬を勝負する俳優の気迫が伝わり、舞台に立つ背中を押してくれた」と語った薬師丸ひろ子さん(原田史郎撮影)【拡大】

  • 原作は藤野千夜の小説「君のいた日々」。茶の間を舞台に不可思議な物語が繰り広げられる(提供写真)

 なんとそこに、死んだはずの久里子が「ただいまぁ」と買い物袋を提げて帰宅する。「自分は生きていて、死んだのは相手のほう」だと互いに言い張る久里子と春生。だが亜土夢(と観客)には久里子も春生も見えている。誰が生きているのか、白とも黒ともつかないまま、不可思議な世界へ引きずり込まれる。

 登場人物を慈しむように

 しかし、似たような状況は実社会でもままある。家族や集団の中で、自分の存在が空気か「透明な何か」にでもなったかのように感じ、心もとなくなることはないだろうか。

 相手にとって自分はいるのか、いないのか。あるいは誰かに「いる」と認識されなくても、自分は「いますよ」と言い切れるのか。「実存」を確認するには、結局、相手とぶつかり合うしかないのだと気付く。4月15日の公演では、薬師丸が髪を振り乱しての夫婦ゲンカを演じ、実存を確かめる姿があった。

 「この夫婦は、中途半端さがない。ケンカも本気。相手を無視して、やり過ごしてしまえばラクに生きられるのに、って思いますが、久里子たちはそうしないんですね。すごく精いっぱい生きているんです」と薬師丸。

女優 薬師丸ひろ子略歴

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