「新しい足場」の狙い
聞けば、自民党の首相支持勢力の中には早くも、2015年9月の自民党総裁選を視野に、再選戦略が取り沙汰され始めたという。12年の総裁選では事実上、選対として機能した「創生『日本』」が近く動き出すようだ。同時に、創生には鴨下一郎元衆院国対委員長ら反「安倍」派がいるため、これとは別に支援体制を築く思惑もくすぶる。
「長期的には創生とは別に、新しい首相の足場を固める。会期中のうえ、1年以上先の話なので、まだ露骨には動けない。今は、創生の幹部会だけを開き、反『安倍』派を牽制(けんせい)するだけでいい」
「新しい足場」を構築するのは、反「安倍」派を意識しただけの取り組みではなく、「首相の理念を継承し、自他ともにその後継と目される政治家を競わせて養成する」という真の狙いが底流にはある。