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【取材最前線】「建築ってすごい」 (1/2ページ)

2014.4.27 16:25

エストニア

エストニア【拡大】

 「世界はチャンスに満たされている」(学芸出版社『海外で建築を仕事にする』より)。若き建築家、田根(たね)剛さん(34)の言葉だ。

 海外で力を試したいと思うのは、Jリーガーやプロ野球選手だけではない。いまや欧米の有名設計事務所で、多くの日本人が活躍している。成長著しいアジアで経験を積む若手建築家も多い。

 主に北欧で建築を学んだ田根さんが、大きなチャンスを引き寄せたのは26歳のとき。レバノン出身、イタリア出身の建築家仲間と3人でエストニア国立博物館の国際コンペ(設計競技)に参加、見事優勝したのだ。すぐに3人の名を取って「DGT(ドレル・ゴットメ・タネ/アーキテクツ」をパリに設立、若くして独立した。

 バルト三国のひとつ、エストニア第2の都市、タルトゥの森に国立博物館の建設予定地はある。エストニアは1991年にソビエト連邦から独立したが、予定地のかたわらには、ソ連時代に森を切り裂いてつくった空軍の滑走路跡がある。田根さんらの案は、負の遺産である滑走路と、新しい国のアイデンティティーを担う国立博物館を一直線でつなぐという、斬新なものだ。

「若い、名もない建築家にエストニアは賭けてくれた」

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