ウクライナ・クリミア自治共和国と特別市セバストポリ。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。【拡大】
さらにクリミア併合によって、それまで「国連無視」「国際法違反」などと米国を猛批判してきたことは棚に上げ、何より「力」を信奉して「ロシア世界」の構築に動く方針を明確にしたといえる。
クリミアに続く焦点となっているウクライナ東部について、プーチン政権はウクライナに連邦制を導入させるといった形で影響力を保持しようと狙っている。東部の軍事的掌握にはクリミアよりも格段に大規模な兵力の投入が必要で、東部併合に動けば米欧の制裁もいっそう強まるのが確実だからだ。
だが、米欧とロシアがうまく「着地点」を見いだせない場合、プーチン政権が東部に軍事介入する可能性は大いにある。欧米の価値観と決別したプーチン政権の動きは、予測するのが一層難しくなった。(モスクワ支局 遠藤良介(えんどう・りょうすけ)/SANKEI EXPRESS)