とはいえ、首相はプーチン氏を買いかぶり過ぎではないか。プーチン氏を「オトモダチ」と思い込んでいた森喜朗(よしろう)元首相(76)同様に、プーチン氏の掌に乗せられていると思えてならないのだ。
プーチン氏が第1次政権の大統領に就任する直前の2000年4月、森氏はサンクトペテルブルクでプーチン氏と会談した直後の共同会見で、こう得意げに語った。
「以後、『ヨシ』『ワロージャ』(プーチン氏の愛称)とファースト・ネームで呼び合うことになった」
すると隣にいたプーチン氏がプイと横を向いて「何、戯言を言ってるんだ」と言わんばかりの表情で冷笑した。現場で取材にあたっていた筆者の目には、その光景が今でも焼き付いている。