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足元見られる「真空斬り」対露外交 (4/4ページ)

2014.5.3 15:35

 「前向き」なポーズ

 うわべだけの「信頼関係」で領土問題が動くわけがない。プーチン氏は従来、平和条約締結後に北方4島のうち歯舞群島、色丹の2島を引き渡すとした日ソ共同宣言(1956年)の有効性を認める立場を示してきた。だが「2島どころか石ころ1個も渡さない」というのがプーチン氏の本音だろう。日本の各メディアは日頃、決まり文句の如く「プーチン氏は2島返還で決着の立場」と報じているが、筆者はくみしない。領土交渉に“前向き”の姿勢は日本から経済的実利を引き出すための方便であり、ポーズにすぎないとみている。

 あまつさえクリミア併合で「領土」にことさら執着するプーチン氏は、馬脚を現した。安倍政権の「甘い対露外交」には成算がないのである。

 スパイ出身の狡猾(こうかつ)なプーチン氏にとって、乳母(おんば)日傘育ちの安倍首相なんぞは、まさに「坊や」だろう。プーチン氏は舐(な)めている相手には絶対譲歩しない。ウクライナ問題でロシアに腰が引けた対応をとり続ければ足元を見られるだけだ。同盟国の米国と歩調をぴったり合わせてガツンとやる方が、領土問題を前進させる近道だと信じて疑わない。(高木桂一/SANKEI EXPRESS

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