屈辱をかみしめながら、激励の拍手を送る一塁側スタンドに向かって頭を下げる東大ナイン。不名誉な記録を更新したが、失う物は何もない。勝利を信じ、当たって砕けるだけだ=2014年5月3日、東京都新宿区・神宮球場(今井正人撮影)【拡大】
好機もなかったわけではない。2点を追う二回には、初馬(はつま)が早大先発の有原から148キロの直球を中前にはじき返し、二盗と内野ゴロで三進。しかし後続が倒れ「1点でももぎ取りたかった。ホームを踏めず残念」と初馬は悔しがった。
今季はここまで1試合平均得点は0.4に対し、失点は9.6。浜田監督は「有原君を想定してマシンで150キロの速球を打ち込み、できる限り守備練習もしたのだが…」と苦悩の表情を浮かべた。
リーグ強豪化で格差拡大
東大野球部が連敗記録を更新したことは、他校との戦力差が近年さらに拡大している事実を物語っている。東京六大学リーグは1990年代に入って一時地盤沈下し、甲子園のスターたちも集まらなくなっていたが、東大以外の5校は近年、スポーツ推薦に力を入れ、リーグは全国屈指の強豪集団へと復権している。東大に通算83敗と最も多く負けている立大も2008年度に「アスリート選抜入試」を導入、1弱の様相に拍車がかかった。