日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2014年4月2日、千葉県内(伴龍二撮影)【拡大】
「親」と「子」とは本来平等に考えるべきものではありません。親は生活のために懸命に働き子供を養育し、自立した人間に育てるという責務がありますが、子供はそれを当たり前と思ってはならないのです。育ててくださる「恩」を知りそれに報いるよう努力し、親孝行を実践することが大切であると思います。それは社会や国家に対しても同様です。「してもらって当たり前」ではなく、「恩を知り、恩に報いる」ことを学びそして重んじ、親あってこそ、社会あってこそ、国家あってこその自分という考え方を第一としていかなければならないと思います。
最初に覚えるべきもの
戦後「忠孝」の精神は米国の政策によって荒廃してしまいました。その結果が現在の錯乱した日本国家です。私は師匠から「孝道は人としてごく当たり前の心の動き。きれいな花を見れば自然と美しいなぁと感じるだろう。そのような素直な心で親に向かったときに自然にわいてくる感謝の心。それは人間の自然の心理なんだ。孝養心は人として最初に覚えるべきものである」と教わりました。幼いころから親への感謝やありがたさを教えた「孝道観」を培っていくことが日本人の精神を取り戻す第一歩となるものと私は思います。