日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2014年4月2日、千葉県内(伴龍二撮影)【拡大】
≪日々、両親に感謝の気持ちを≫
親の恩とは具体的にどういうものでしょうか。父母恩重経には十種の恩徳について説かれています。
(1)懐胎守護(かいたいしゅご)の恩(十月十日の間、母の肉体から栄養をもらって肉体が成就する)
(2)臨産受苦(りんさんじゅく)の恩(月が満ちて子が生まれるとき、大きな痛みから悩乱するほど苦しむ)
(3)生子忘憂(しょうしぼうゆう)の恩(子が生まれ落ち産声を聞けば生みの苦しみをも忘れる)
(4)乳哺養育(にゅうほよういく)の恩(乳を与え養育する)
(5)廻乾就湿(えけんじゅしつ)の恩(霜や雪の時でも乾いた所に子を寝かせ、親は湿った所で寝る)
(6)洗灌不浄(せんかんふじょう)の恩(臭いをいとうことなく子の汚れたおむつを手で洗う)
(7)嚥苦吐甘(えんくとかん)の恩(食物を含み苦い物は飲み込み、甘い物は吐き出しても子に与える)
(8)為造悪業(いぞうあくごう)の恩(子のために自分が悪業を作ることもいとわない)