2012年の夏山期間(7~9月上旬)以外の遭難事故数は10年前の倍にあたる27件に増加していて、県警では入山者数自体も増えていると見る。さきほどのスキーヤーもスキー歴が10年を超えるが、「登山靴やピッケルを使った本格的な登山は初めて」と話すように、登山技術のない初心者の入山も増えている。過去にはスニーカーで登り、途中で動けなくなって警察に保護される遭難事件も起きている。
静岡、山梨両県などで作る「適正利用推進協議会」では、夏季以外は十分な装備や経験がない人の登山を禁止しているが、法的拘束力はない。奥田次席は「凍った斜面で転倒すると数百メートル滑落することもある。登山計画書を出し十分な装備、技術、体力で臨んでほしい」と話している。(写真・文:写真報道局 早坂洋祐/SANKEI EXPRESS)