今市事件の容疑者逮捕について、阿部暢夫刑事部長(左)らが記者会見した=2014年6月3日午後、栃木県日光市の今市署(桑島浩任撮影)【拡大】
捜査本部は自宅の捜索に活路を求めた。部屋からはナイフが押収され、「ナイフマニア」の一面が浮かび上がった。有希ちゃんの遺体にある十数カ所の傷は、特殊なナイフで刺されたもので、ナイフ収集は犯人像とも合致した。
そして、捜査本部が、勝又容疑者がパソコンに保存していたビデオ画像を解析したところ、ついに有希ちゃんとみられる女児の画像を見つけた。
8年半もつながらなかった有希ちゃんと勝又容疑者。二者を結びつける決め手を、捜査本部は初めて引き寄せた。(SANKEI EXPRESS)
■栃木県今市市の小1女児殺害事件 2005年12月1日午後2時50分ごろ、今市市立大沢小学校1年、吉田有希(ゆき)ちゃん=当時(7)=が、下校途中に同級生と別れた後、行方不明になった。栃木県警は翌2日に公開捜査に切り替えたが、女児は2日午後2時ごろ、約60キロ離れた茨城県常陸大宮市の山林で、遺体で見つかった。胸を約10カ所刺され、ランドセルなどの遺留品はなかった。栃木、茨城両県警は合同捜査本部を設置して捜査していた。