【韓国統一地方選】主要17(8市9道)首長選の開票結果=2014年6月4日、投開票、※選管発表による【拡大】
仁川は4月、300人以上の死者・行方不明者を出した旅客船「セウォル号」の出港地である。また京畿道には、修学旅行中にセウォル号に乗り合わせて事故に遭った檀園高校がある。仁川も京畿道も、相次いで露見した当局の失態により、政権批判の発信地となっていた。加えて、遺族らを反権力闘争に扇動しようとする労組など左派系の強い地域-。
与党側は大敗を喫しかねなかった。
任期を3年半以上残しての「レームダック(死に体)化」という最悪のシナリオもちらついていた朴政権と与党セヌリ党の幹部には、2つの地域で勝利したことで「当面、危機を回避した」(大手調査機関)との認識が広がっている。
今回の選挙で与党が最後にすがったのは、事故直前の4月中旬には7割の支持率を誇っていた朴氏個人への根強い人気だった。
今回の選挙は元々、朴政権の中間評価の意味合いがあった。しかし沈没事故で韓国社会のずさんな安全認識と、無責任な体質、緊急時に機能しない危機管理機関、社会のいたるところにある公務員の癒着、汚職体質-といった醜悪な部分が次から次へと露見した。