【韓国統一地方選】主要17(8市9道)首長選の開票結果=2014年6月4日、投開票、※選管発表による【拡大】
悪材料が重なって朴氏の支持率は下がり、5割さえも下回ったが、それは、途中から「これだけの逆風の中でも、まだ5割近くの支持があるのか」という驚嘆に変わった。
「独断の女王」変われるか
与党側は選挙戦最終盤で、幹部自ら「朴大統領を助けてください」と演説。有権者に「朴槿恵に任せて改革を続けるのか、改革の中断か」という構図に切り替え、有権者に選択を迫った。左派系紙の幹部は「改革の中断や政治の不安定化を嫌う保守のバネが働いた」と分析している。
朴政権最大の不安要素として指摘されてきたのが、「不通」と批判されてきた朴氏の「意思疎通能力」の低さだ。
朴氏は沈没事故で更迭した鄭●(=火へんに共)原(チョン・ホンウォン)首相(69)の後任を決め、改革イメージを押し出す意向だ。しかし鄭氏の後任としていったん指名した検察OBで元最高裁判事の安大煕(アン・テヒ)氏(59)が、退官後、わずか5カ月で16億ウォン(約1億6000万円)の弁護士報酬を得ていたことが判明。結局、指名を辞退した。