【メディアと社会】
日本時間6月13日未明、サッカーの世界最高峰「2014FIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会」が始まる。「SAMURAI BLUE(サムライブルー)」をまとう日本代表のメンバー23人は、5月12日に行われた日本サッカー協会主催の記者会見で発表された。
会見場には300人以上の報道陣が集まり、その前後から日本のほとんどのメディアが、スポーツ新聞化、スポーツチャンネル化し、それがW杯終了まで確実に続くことになる。
その熱気がどれだけ、「凄い」ものなのか。日本最高の政治権力者である安倍晋三首相の記者会見でも集まる記者が100人を超えることはまずない。最近、W杯代表発表と同規模の会見は、STAP細胞をめぐる理化学研究所の小保方晴子(おぼかた・はるこ)氏の弁明会見ぐらいなので、今年上半期の最大のメディアの関心事は、STAP細胞問題とW杯が双璧ということになる。