環境省は昨年(2013年)、日本版のレッドリストにニホンウナギを絶滅危惧種として掲載。養殖原魚のシラスウナギや親ウナギの漁獲削減が業界の自主的な取り組みなどの形で進んでいるが、資源レベルに大きな改善は見られていない。
「食文化守って」
「夏のスタミナ食」としてこよなく愛されてきたニホンウナギが絶滅危惧種と分類されたことを受け、国内各地で価格高騰や取引規制への懸念が広がり、消費者からは「ウナギ食文化を守って」との声が上がった。
ウナギ専門店が軒を連ねる千葉県成田市の成田山周辺。新勝寺の参道に面した老舗「川豊」で12日、食事をした静岡県藤枝市の会社員、津田拓志さん(39)は「食べられなくなったら困る。高級品に戻ってもいいので、乱獲をやめてウナギ文化を守ってほしい」と話した。
東京・日本橋の老舗「大江戸」の湧井恭行社長(73)も「このままではウナギの食文化が絶えてしまう」と案じる。国内で消費されるウナギの大半がスーパーで売買されているとし「資源がないのだから、安易な売り方はせず、専門店で味わってほしい」と訴えた。