すき家は、全国7地域に分社化し、転勤がないなどの地域正社員制度を導入。ワタミは閉鎖店舗のスタッフを他店舗に回すなどの、人手不足対策を取った。多くの外食チェーンが同様の対策をとっているが、残念ながら、両社の場合は、「対策の効果は小さいだろう」というのが率直な感想だ。
人手不足で売り手市場となり、働く側の選択肢が広がるなかで、わざわざ“ブラック”とうわさされる企業を選択する人はいないという、ハンディを負うことになるからだ。
両社ともに「ブラック企業ではない」(ワタミの桑原豊社長)と言い切るが、ネットで広がった悪評を払拭するのは簡単ではない。人手を確保できないと、労働条件も改善できず、ますます選ばれない会社となってしまう恐れがある。
企業イメージを変えるのは、極めて困難な作業で、時間もかかる。よほど思い切った手を打たないと、ますます人手の確保が困難になり、悪循環に陥ってしまう懸念が拭えない。(平尾孝/SANKEI EXPRESS)