焦りの度合いを強める執行部。山口代表は19日昼の安倍首相との会談で、党内の状況を説明。与党協議の公明党側の責任者、北側一雄副代表も党内の空気を伝えるため、19日朝、自民党の高村正彦副総裁と都内のホテルで朝食をとりながら、こう語った。
「うちは大変なんです。もう少し静かに見守っていただけませんか」
高村氏は黙ってうなずくだけだった。
政府は安全保障法制整備に関する閣議決定案の概要のうち、自衛権発動要件の部分について、公明党の主張を受け入れ、1972(昭和47)年の政府見解を基に「国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆されるおそれがある場合」を挿入した。すると公明党は「おそれ」という文言に反発し、行使容認の範囲をさらに狭めるよう求めはじめた。
「青いトマト」
安倍首相が「今国会中」としてきた閣議決定の時期も、公明党の党内事情に配慮しているうちに、断念せざるを得なくなった。そして、公明党が今も反発しているのが、戦闘下でのシーレーン(海上交通路)の機雷掃海だ。