「箔」を照明に生かすに当たり、箔の製造工程を変えたところはほとんどない。つまり素材はほぼ西陣織の帯に使っているものと同じなのである。ところが、用途を変えると素材はまた違った顔を持って光りだす。1つの製品を高度かつ効率的に製造するために取られてきた分業制の中で、価値が見えなくなってしまっている素材や技術は他にもたくさんある。他の用途に用いる、つまり用途をリデザインすることで、その価値をさらに発揮してくれるはずだ。(COS KYOTO代表 北林功/SANKEI EXPRESS)
■北林功(きたばやし・いさお) 1979年奈良県生まれ。現代に受け継がれる多様な素材や技術、人を「京都」の感性で融合し、発信する「COS KYOTO」代表。「TEDxKyoto」ディレクター。HP:cos-kyoto.com。「箔」を使った照明は、COS KYOTOショールーム(京都市北区紫野上柏野町10の1)でサンプルを展示している。