新しい労働時間制度のイメージ=2014年6月22日現在、※ホワイトカラー・エグゼンプションの対象者=職務範囲が明確で高い職業能力【拡大】
Q 対象者の要件が将来緩和される可能性は
A 安倍晋三首相は国会答弁で「将来の賃金や物価水準は分からない」と述べ、年収要件を引き下げる可能性を否定せず、将来に含みを残しています。また、経団連の榊原定征(さだゆき)会長は記者会見で「少なくとも全労働者の10%ぐらいは適用を受けられるように対象職種を広げてほしい」と発言しており、当初は限定的でも次第に対象が広がっていく恐れがあります。
≪「成果」が仕事量の基準に≫
新たな労働時間制度が導入されれば対象となる労働者は、会社が求める「成果」が仕事量の基準になる。成果の事前設定が曖昧だと仕事の範囲も限りがなくなり、働き過ぎにつながる恐れがある。
産業競争力会議の民間議員が5月に示した提案は、管理職手前の幹部候補を対象とし、プロジェクトリーダーなどの役割を例示。「将来出世したい人はみんな対象になる」(民主党国会議員)などと範囲が不明確なことに批判が相次いだ。