鈴木章浩(あきひろ)都議(右)は、「やじ発言」を認め、塩村文夏(しおむら・あやか)都議に謝罪した=2014年6月23日午後、東京都新宿区・都議会議事堂(大里直也撮影)【拡大】
問題が起こった後、鈴木都議は「やじの発言者ではないか」と報道陣からたびたび取材を受け、その都度「私ではない」と否定していた。それだけに何度も「なぜ嘘を」と問われたが、「謝罪の機会を逸してしまった」と謝罪を繰り返すのみだった。
問題となったやじを発言した理由は「塩村議員を誹謗(ひぼう)するつもりではなく、少子化とか晩婚化が問題となっている中で、早く結婚した方がよいのではないかと思った」と述べ、報道陣から失笑が漏れる一幕もあった。(6月)19日の自民党のヒアリングにも嘘をついたのかと問われると「そうですね」と力なく答えた。
また、やじを発した都議は複数人いるとみられ、誰が同調したか把握しているかどうかについては、「他の発言は確認していないが騒がしかった。私が引き金となって申し訳ない。初心に戻って、この状況を払拭するため、がんばりたい」などと述べるにとどめた。