しかし、ファブリティウスは火薬爆発事故で若くして死亡。五色ヒワはわずかに残る10点余りの作品の一つだそうだ。光と影の使い方が巧みで、耳飾りの少女とともに、名作「デルフトの眺望」を生んだフェルメールに強い影響を与えたとの見方が強まっているという。
内覧会に来ていたフェルメールファンで知られる生物学者の福岡伸一さん(54)は「ファンにとってこの美術館は聖地。フェルメールとファブリティウスはどんな関係だったのか、少女は何を見ているのか…。想像するだけで楽しくなる夢の空間だ」と話した。
美術館によると、偶然、隣の建物が貸し出されたことで実現した大改装工事。政府支出のほか、展示ツアーや宝くじからの収入、大企業・個人の寄付で総工費3000万ユーロ(約42億円)を捻出し、17世紀の雰囲気を壊さないように改装する前代未聞の工事が行われた。