黄色にくすんだ絵画は修復され、描かれた当時の鮮やかな色彩がよみがえった。模様が入った緑や水色のシルクの壁も作品の魅力を引き立てていた。
生まれ変わった美術館は、歴史的な外観はそのままに本館と新館が地下ロビーでつながったことで、正面玄関の隣に新設されたガラス階段で館内に入れるようになった。本館の常設展に加えて、倍増した空間では、企画展やワークショップ、イベントまでできる現代的な空間に仕上がっていた。
オランダ絵画の傑作を集めた“聖地”は、新たな魅力をぎっしり詰め込んだ「宝石箱」に変身していた。(文:ロンドン支局長 内藤泰朗(やすお)/SANKEI EXPRESS)
■マウリッツハイス王立美術館 オランダ領ブラジルの総督を務めていたヨハン・マウリッツが17世紀前半に建設した私邸を王室が入手し、1822年に美術館として開館。フェルメールやレンブラントなどオランダ絵画の黄金時代とされる17世紀の作品を中心に、ルーベンスやヴァン・ダイクらフランドルの巨匠の作品を所蔵。日本人観光客も多く訪れる。改装では、1644年に完工した建物の色を再現。今月(6月)27日から一般公開が再び始まる。