「修ちゃんに会いたい」が口癖だった母のトミさんは2008年、91歳で他界。その年、鹿児島県鹿屋(かのや)市に自宅を新築し、修一さんの部屋も用意したが、再会はかなわなかった。父、平(たいら)さんも今年で99歳になった。
再調査を平さんには伝えていない。最近、父が拉致された息子のことを話題にするのが少なくなったからだ。
「修一の話が父に心労をかけるかと思うと…」
トミさんと修一さんの再会が果たせなかったからこそ、健一さんは何とかして平さんに修一さんを会わせてあげたいと願う。時間の経過とともに焦りが強まる中、「今年中には拉致被害者の帰国を実現させてほしい」と願っている。
母に笑顔を
市川さんとともに拉致された増元るみ子さん=拉致当時(24)=の姉、平野フミ子さん(64)も焦りを抱えながら、協議を見つめる。
「そんなに長くは待てない。早期に結論を出してほしい」