対談はクラインガルテンにあるクラブハウスで行われた。大きな窓の外には北アルプスが広がる=長野県松本市(緑川真美さん撮影)【拡大】
現在、四賀クラインガルテンの管理・運営は、旧四賀村(しがむら)の行財政改革の一環として設立された第三セクター「四賀むらづくり株式会社」が行っている。中島さんとの対話に続いて、「四賀むらづくり~」代表取締役、金井保志さん(67)と、ガルテナーの岡崎さんに、クラインガルテンの現状と課題を尋ねた。
天童荒太(てんどう・あらた)さん(以下天童) クラインガルテンが生まれるまでの経緯を、中島さんにうかがいました。当時、「クラインガルテンなんてとんでもない」という声も多かったのではないですか。
金井保志さん(以下金井) それはそうですよ。私は四賀村の財政課にいましたから、よくそんな批判を聞きました。過疎対策のための過疎債を、なぜ都会のために使うのだと。でも、その一方で、クラインガルテンの土地の所有者には村から賃貸料が入るため、前向きに受け止める人もいた。寝たきりの老人でも、年間5万円が入る。過疎の村でそれだけのお金を稼げるのは、珍しいことですから。