対談はクラインガルテンにあるクラブハウスで行われた。大きな窓の外には北アルプスが広がる=長野県松本市(緑川真美さん撮影)【拡大】
広がり実感
天童 いつぐらいから、村の方々みんなが乗り気になりだしたのでしょう。
金井 実際に田舎の親戚制度などを通じてガルテナーたちと深い交流が始まると、変わってきましたね。冠婚葬祭も共にするようになった。
天童 地域に外部の人が来ることで、いい影響はありましたか?
金井 すごくよかった。昔なんて、都会から人が来ても、地元の人は「標準語を話せない」と背中を向けていた。でも、ガルテナーが増えて、声をかけてみたら「あ、標準語じゃなくても通じる」と(笑)。数年前に亡くなった私の親父も、自分からガルテナーに話しかけていたぐらいです。今は、緑ケ丘で、田舎の親戚制度を拡大させた交流クラブが活動しています。一緒にお祭りをやったり、この地域独特のしめ縄を作ったり。すごくいい交流ができている。
天童 クラインガルテンが横に広がっているのですね。
金井 交流だけでなく、農作業の余力がある人が、クラインガルテンとは別に、田舎の親戚制度のつてをたどって、村人から土地をさらに借りたりという効果もあります。